長谷観音(旧安達町)の外観写真

旧安達町にある長谷観音は、十一面観世音立像、雲水湧出地などがあります。

十一面観世音立像

像の高さは105センチ、素木一本造りで長谷観音堂に安置されています。

頭上には化仏(けぶつ)があり、青と肉身以外に目をつける、いわゆるナタ彫り形式になっています。
顔は丸みを帯び、長い眉、切れ長の伏目、腰から膝にかけての表現はすべて平安時代藤原期の特徴を有しているが、鎌倉時代初期に作られたとみられる。

なお、本像は旧来長谷堂屋敷に安置されていたが、堂宇(どうう)の荒廃(長谷堂の建物の荒廃)を懸念した初代二本松藩主丹羽光重公の命令により1657年、現在の場所に広大な堂宇を建立して本堂を移し、以後、丹羽の祈願所として尊信してとされます。

霊水湧出地

この本堂真下の地面には水が湧き出る所があります。
(御身垂水(おみたらすい))

これは、安置されている十一面観世音の霊力により湧き出る霊水と伝えられ、万病に効くといわれています。

戦後は昭和24、31年に霊水湧水の記録が残っています。

長谷観音の笠マツについて

長谷観音の笠マツの写真

長谷観音の笠マツについては現在は切り株を残すのみで、平成12年(2000年)に松くい虫の被害に遭い切り倒されることになりました。

所在地


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